ライブラリー・ツインズ
ようこそ、月島大学図書館へ
月島大学の附属中学校に通う菜織だが、高校進学を控えた中3の夏休み前に「この成績では、附属高校への進学が難しい」と告げられる。
ショックを受ける菜織に、救済措置が。それは、大学図書館でボランティア活動をすること。
張り切る菜織のお目付役として、双子の弟健史も駆り出され、ホームカミングデイ成功にむけ、駆け回ります!
活版印刷や手製本、世界三大美書に触れて本の魅力に気付いたり、大学図書館に関わる魅力的な人々に出会い、働くことのやりがい、期待を感じていく青春物語。
全ての「本好き」に捧げます!
読者の声
とても楽しく拝読しました。第三章のくるみ製本の説明をするシーンで、丁寧な挿絵を見つつ、実際に自分の手のなかにあり今読んでいる本の各部分に注目できるという体験がステキだと感じました。カバー下のあけたらしろめさんの絵の表紙も素晴らしいです。また、優秀で素敵な人物がたくさん登場しますが、失敗し、対話し、立ち直り、謝り、そしてさらに挑戦してゆく菜織と健史の姿に清々しさを感じ、憧れると同時に、自分たち大人が果たして今どう在るのかを探られる思いです。
菜織と健史にとって濃密で刺激的な5日間は、このハードカバーの書籍を通してそれは私にもつながっており、一緒に駆け抜けたことで、私の夏の思い出に残るイベントの一つにもなったような気がします。ありがとうございました。
(男性)
あけたらしろめ先生の挿絵がとてもかわいいです!ほとんどのページにちりばめられていて、ページをめくるたびに楽しくなりました。
ちょうど製本に興味をもち始めた頃にこの本の存在を知りました。とても分かりやすく、もっと知りたい!と思いました。文庫本のハードカバー改造は自分でもやってみたいです。
表紙の色や題字もとても素敵です。いい本をありがとうございました。
(32歳・女性)